「被せ物や銀歯、やりかえるタイミングっていつ?」〜見た目だけじゃない本当の見極め方〜
2025年7月30日
こんにちは。広島県福山市・南松永町のフロカワ歯科医院です。
当院では、地域の皆さまが「安心してずっと通えるかかりつけ歯科医院」を目指し、見た目・機能・長持ちのバランスを大切にした治療をご提供しています。
今回はよくあるご質問である
「昔入れた銀歯(被せ物)って、どのタイミングでやりかえたらいいの?」
というテーマについて、補綴(ほてつ)専門医の視点からわかりやすく解説します。
✅ 被せ物にも“寿命”があります
歯の神経を取ったあとに入れる「被せ物」や、虫歯を削ったあとに入れる「銀歯」など、いわゆる補綴物(ほてつぶつ)には耐久年数があります。
素材や使い方、お口のケアによって異なりますが、
おおよその目安は以下の通りです:
材質 |
耐久年数(目安) |
---|---|
保険の銀歯(パラジウム合金) |
約5~7年 |
セラミック(自費) |
約10~15年 |
ゴールド |
約15年以上もつことも |
特に保険の金属は劣化や変形が起こりやすく、二次虫歯のリスクも高くなります。
✅ こんな症状があれば“やりかえサイン”かも
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歯ぐきとの境目に黒いすき間が見える
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噛んだときに違和感や浮いたような感じがある
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被せ物がグラグラする
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食べ物が詰まりやすくなった
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昔の銀歯の見た目が気になる
こういった症状は、内部で虫歯が再発しているケースや、セメントが劣化してすき間から細菌が侵入している状態のこともあります。
✅ 銀歯の“中”は見えないからこそ、要注意
見た目ではわからなくても、
レントゲンや口腔内カメラで詳しく見ると、中で虫歯が再発していたり、歯根が割れていたりすることがあります。
特に神経を取った歯は、しみたり痛んだりしないため気づきにくいんです。
だからこそ、「痛くないから大丈夫」はとても危険。
✅ やりかえのタイミング=“歯の寿命を守る”チャンス
「まだ使えるから、もう少し様子見で…」
よくあるご相談ですが、やりかえのタイミングを逃すと、
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歯の根っこが割れて抜歯に
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中で虫歯が進行して歯が使えなくなる
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隣の歯や噛み合わせに悪影響
といった取り返しのつかない状況になることもあります。
やりかえ=単なる見た目の話ではなく、
“歯の寿命”を守るための予防的なステップなんです。
👉 歯の寿命を守る考え方についてはこちらの記事もご覧ください
✅ セラミック治療も選択肢のひとつ
やりかえ時には、「また銀歯にしますか?」と聞かれることが多いですが、
近年ではセラミック治療を選ばれる方も増えています。
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金属アレルギーの心配がない
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天然歯のような自然な見た目
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汚れがつきにくく、再発予防に有利
といった理由から、長期的に見て予後が良くなることが多いです。
👉 セラミック治療についてはこちら https://furokawa-dc.com/cms/wp-admin/post.php?post=260&action=edit
✅ 唾液検査で“虫歯リスク”も事前にチェック
当院では、やりかえ後も再発を防ぐために唾液検査を活用しています。
唾液の状態から、虫歯菌の数・酸に対する抵抗力・再石灰化力などがわかるので、
その人に合ったメンテナンス方法を提案できるのが特徴です。
✅ 定期検診で“早めの気づき”ができる
実は、こうしたトラブルの多くは定期検診でのチェックで早期発見できます。
当院では、口腔内写真やレントゲンを用いた細かな診断を行い、
「見た目ではわからない不具合」にも対応しています。
患者さん自身が「今どんな状態か」をきちんと理解できるように、
説明と相談の時間を大切にしているのも当院の特徴です。
まとめ|“歯の寿命”を守るための選択を
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被せ物や銀歯にも寿命があり、見えない部分からトラブルが起きることも
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痛みがなくても、違和感やすき間があるときは要注意
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やりかえのタイミングは、歯の寿命を守る大切な機会
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セラミック治療や唾液検査なども活用して、再発しないお口を目指すことが大切
「まだ大丈夫」と思っていても、今がちょうど“守れるタイミング”かもしれません。
気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。
📍 フロカワ歯科医院
広島県福山市南松永町1-10-10
☎️ 084-934-8558