唾液検査で始まる、あなたに合った予防プラン
2025年7月21日
歯科医院で「唾液検査をしましょう」と言われたことはありますか?
実はこの検査、虫歯や歯周病のリスクを「科学的に見える化」できる、予防歯科にとって非常に大切なステップです。とくに初めての方や、お子さんの歯を守りたいと考えるご家族には、ぜひ知っていただきたい検査です。
唾液検査では、以下のようなことがわかります。
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唾液の分泌量(お口の自浄作用)
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唾液の緩衝能(酸を中和する力)
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ミュータンス菌・ラクトバチラス菌の数(虫歯菌の多さ)
これらはすべて、虫歯のなりやすさ・進行しやすさに関わっています。
「よく磨いてるのに虫歯になる…」
「兄弟で同じように育ててるのに、虫歯の数が違う…」
そんなご相談をいただくことがありますが、実は体質的な違いや生活習慣による唾液の働きが関係しているケースも多いのです。
とくに小児期は、予防のゴールデンタイム。
この時期に虫歯菌の定着状況や、食事・生活のパターンを確認し、その子に合ったケアを始めることで、将来の健康な歯並びや歯の残存本数にも大きく影響を与えることができます。
当院では、初診時に唾液検査をおすすめしています。
それは「早く治すこと」よりも「なぜ虫歯になったのか」を知り、再発を防ぐことを大切にしているからです。治療が終わったあとも、定期的にリスクチェックを行うことで「一生自分の歯で噛める未来」に近づくことができます。
また、結果に応じて「フッ素の使い方」「おやつの選び方」「仕上げ磨きの卒業タイミング」など、年齢や状況に応じた具体的なアドバイスを行っています。親御さんが知識をもつことで、お子さんの健康を守る力になります。
唾液検査は、未来の健康への地図を描く第一歩です。
治療よりも予防を重視したい方、自分や家族のリスクを知っておきたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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広島県福山市南松永町1-10-10 フロカワ歯科医院
日本補綴歯科学会専門医 風呂川 聡