治療は少ない方がいい?歯の寿命をのばすために大切なこと
2025年7月13日
「ちゃんと治療したはずなのに、また悪くなってしまった」
そんな経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実は、歯の治療は回数を重ねるたびに、少しずつ歯の寿命を縮めてしまうリスクがあります。
もちろん必要な治療は大切ですが、最も大切なのは、“再治療をなるべく減らすこと”です。
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■ 治療するたびに歯は弱くなる
歯は一度削ると、二度と元に戻りません。
しかも詰め物や被せ物には「寿命」があるため、数年後にはやりかえが必要になることが多く、
そのたびに削る量が増え、歯の神経に近づいてしまいます。
そして最後には、神経を失い、歯そのものを失う…
そういった“治療の連鎖”を止めることが、歯を長く守るためにとても重要なのです。
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■ 治療回数を減らすためにできること
そのために私たちが大切にしているのは、予防と早期発見・早期対応です。
定期的なチェックと、歯科衛生士によるクリーニング、
唾液検査などによってリスクを可視化することで、
“悪くなる前に対応する”ことが可能になります。
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■ 質の高い治療は、再治療のリスクを減らす
それでも治療が必要な場合には、
再治療のリスクをなるべく減らせるような質の高い治療を選ぶことが大切です。
例えば、自費診療で行うセラミック治療は、精度が高く、適合性も良好です。
保険の材料よりも長持ちしやすく、細菌の侵入や二次虫歯のリスクを減らせます。
一見すると費用がかかるように見えるかもしれませんが、
「繰り返し治療しなくて済む」「長い目で見れば歯が残る」という点で、
将来的なコストも、歯へのダメージも最小限に抑える選択になるのです。
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■ 削る前にできることを一緒に考えませんか?
治療を繰り返さないために、今できることを始めてみませんか?
私たちは、患者さん一人ひとりの健康観に寄り添い、
「治療の回数が少ない=歯が長くもつ」ことを一緒に目指していきます。
気になることがあれば、どんなことでもご相談ください。
日本補綴歯科学会専門医 風呂川 聡